予約された患者さんが
道場のドアを開けて入ってくる。
その音を聞いていると、
(今日で、いったん操法を
終えたいんだなぁ~)
と、いうのが、
なんとなくわかる。
その要求に応じて
操法終了後、後頭部を締めながら
「●●さん、今日で、
操法をいったん終わりにします」
すると、一瞬の間があいて、、、
「先生、平気ですか?」
「平気だと思います。
●●さんは、ここに来た理由が
腰痛だったからねぇ~。
まぁ~それが取れたから、、、
今日で、いったんやめにしましょう」
と、言うと、
「実は、私も、今日でいったん
操法を終えたいと思ってここに来ました」
(やっぱり、そうだったか、、、)
「そうですか、、、
今後は、リハビリ目的として
1月に1回とか?
2月に1回とか?
定期的に診せてもらうか?
また、調子が悪くなったら来るか?
どう、しましょうか?」
と、次回以降の予約は
患者さんに選択してもらっています。
この話しを、井本整体の後輩にすると
決まって言われるのが
「鈴木先生、なんで、そんなことが
わかるのですか?」
と、聞かれるのですが、、、
・足音が低い、リズミカルじゃない
・ドアを開ける時に力強さを感じる
・いつもと違う感じがする
など、後付けの理由は
いくらでも思いつくのですが、、、
はっきりとした理由はわからない。
何となく感じるのです
(●●さんは、今日で操法を
いったんお休みしたいんだな)と。
これが、「気」かもしれないし
そうではないのかもしれない。
でも、わからない。
追伸
師匠である井本先生は
いつもこう言うのです。
「患者さんの要求がわからないとね」
これって、いろいろな意味が
言葉の奥に隠されています。
整体指導者は、
体を診る技術者ですが、、、
「心」を診る技術者でもあるのです。
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