「先生、実は右手の腱鞘炎がひどくて、、、」
「そうですか。」
と、言いながら、
左右の鎖骨、胸鎖乳突筋、
肩甲骨周りを観察していく。
(顕著に、左右差が出ているなぁ~)
「ずいぶん、右側に負担が
かかっていらっしゃるようですが、、、
お仕事で、右手をよく使われるのですか?」
「はいっ、そうなんです。(※PC関係のお仕事)」
「毎日、どれぐらい、やっているんですか?」
「出社してから、ずっとです」
「大変なお仕事ですね」
ここから井本整体の基本ですが、、、
この方は、女性。
女性は、男性と違って、
長い間、ひとつの仕事をしていても
筋肉の性質上、「無理がきく」
ようになっているのです。
※なぜ、無理がきくのかは
次回以降にお話ししますね。
そのために、長い時間やれる。
だからといって、毎日、毎日、
限界を超えるまで酷使していると
いつしか限界を迎える。
そして、その時になって
ようやく「痛み」となって出てくるのです。
と、いうことは
女性が「痛み」を言い出した時は
かなり進んでいる、ということです。
反対に男が「痛い、痛い」と
ほざいているうちは、
たいていたいしたことがない
ということになるのです。(苦笑)
↑
ここ大事ですよ。(奥さま必見)
だから、この場合は
女性の腱鞘炎だから
かなりひどい(=時間がかかる)
と、診るのです。
更に、女性の指、手首、上腕は
いずれも婦人科と関連がとても深いのです。
特に、手首は「妊娠」と関係が深い。
その証拠に、手首を壊しやすい
テニス、バドミントンの名選手が
結婚しても妊娠しにくいのは
その関連性からなのです。
それで、右手首を観察します。
親指側が下がっていれば、胸の硬直が原因。
小指側が下がっていれば、肩甲骨の動きが悪い。
この方の場合、親指側の下がりなので
胸の硬直が原因。
こうやって、操法する箇所を絞りこみ
親指側が下がっているのはなぜか?
その原因を、付きつめていくわけです。
追伸
腱鞘炎といっても、原因がそれぞれ
微妙に違うのです。
だから、原因をしっかりと把握して
その箇所に絞った操法をすべきですね。
その方が、遠回りに見えても
かえって近道なのです。
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