「はい、ここからいきます。
麺硬め、油少なめ
麺柔らかめ、のり多め
味濃いめ、麺ちょい固め
・・・・・・・
です。
よろしくお願いします」
と、言い終わるやいなや、、、
「オ~ッ」と周りのお客から声がかかる。
※お客のオーダーを復唱した女性が
15人あまりのお客が要望したラーメンの好みを
パーフェクトに寸分狂いなく再現したからなのだ。
この話しは、とあるラーメン店でのこと。
もう、今から30年前のことだ。
当時は、今ほど、
「ラーメンブーム」には、なっていなかった。
この店は、今で言う「太麺、豚骨、醤油」のはしり
横浜家系列の店だった。
※今では、「家系」と言う。
今では、この店のように
・麺の固さ
・味の濃さ
・油の量
といった、お客の要望を「聞く」のは
「当たりまえ」になっているが、、、
当時は、ラーメン店に行くと
麺の固さ、味の濃さ、油の加減については
ラーメン職人に「お任せ」だったのだ。
つまり、「俺が作ったものに文句を言うな!」と、いうこと。
ところが、「家系」が最初だとは思うが、、、
この店は、それまでのラーメン店のしきたりを
すべて捨てて、お客の要望を聞くようにした。
自分好みの味を味わえるからだろう
この店はあっというまに「超人気店」になった。
今までとちょっと「やり方」を変えるだけで
人は集まるのですね。
こんな例は、他にもある。
例えば、
カット→洗髪→髭剃り→乾かす
の一連の流れが、理容の一般常識だったのを
QBハウスは、「短時間」で散髪を
済ませたいという若年層の要望に応えて
10分カットという今までにない
斬新なコンセプトを持ち出した。
その結果、地域の既存の理髪店は縮小した。
しかし、QBハウスは、
世界中へとフランチャイズ化を進めている。
追伸
あれから30年ほどして
その店に行ってみたことがある。
鈴木は、無意識に
この女性の姿を探していた。
(いるわけない、、、)
と、思うが、、、
しかし、その伝統は残り、、、
新しい子がその女性と同じように
お客のオーダーを復唱していた。
ただし、手元にはメモ帳があったが、、、
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