こうおっしゃるのは、、、
京都の老舗表具店の
ベテランの職人さん。
7年前に、大病を患ったが
千住博さんが、描いた下絵を
ふすまに移す作業を
引き受けたことによって
命を永らえたと言う。
ここで説明を加える。
千住博さんは日本画家。
バイオリニスト
千住真理子さんの兄上。
(千住博さんが)描いた下絵は、、、
空海が開いた真言密教の総本山。
高野山金剛峯寺のふすま絵。
※重要な儀式が行われる
茶の間と囲炉裏の間
完成までに6年掛けたと言う。
この高野山金剛峯寺に
(鈴木は)1度だけ行ったことがある。
13年前の3月のことだった。
紀の川沿いに走って
麓である九度山からつづら折りの坂を
20キロも登っていくのだ。
片道1車線の道の両側には
雪が残っていた。
ただ、交通量が多いのか
道路は乾いていてスリップの
心配はなかった。
平坦な道路に差し掛かったら
高野山金剛峯寺の大門があった。
山の上の平野と
説明すればいいのか
※標高800メートルの平坦地
100か寺以上の寺院が密集する、
日本では他に例を見ない宗教都市である。
すぐに、
空海が「入定」したと言われる
奥之院に向かう。
約2キロにわたる参道沿いに
無数の墓碑が立ち並ぶ。
歴史上、有名な方のお墓が
ずらりと並んでいた。
※松平秀康、上杉謙信、平敦盛
織田信長、明智光秀、法然、親鸞など
本道から外れた参道は
除雪がしておらず
道が、凍っていた。
レンタカーがスリップしたのを
よく覚えている。
高野山金剛峯寺に
実際、足を運んでみるとわかるが
物々しい雰囲気であることは間違いない。
だから、この職人さんが、
大病を忘れるほど
仕事に心身統一をして
打ち込んだことは
よく理解できるのです。
追伸
それぐらい、、、
「仕事」の持つ意味は、大きい。
参照:朝日新聞朝刊29面
『フォーカスオン』
高野山 千年の襖絵
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