前回の音読本に変化があったので
今日、紹介してみたい。
1つの本について、8分の音読。
全部で10冊なので、トータル80分。
【日本の古典】
『文正草子(ぶんしょうそうし)』
→室町時代に成立した御伽草子の1つ。
常陸の国(=茨城県)の、鹿島神宮が舞台。
室町時代の頃でも、有名な神社だったのだ。
古事記から始まった、日本古典文学全集も
63巻まで来た。あと26巻。
【中国の古典】
『史記』司馬遷
→中国の王朝の歴史は凄まじい。
特に兄弟間は、殺し合いの連続。
その事実を淡々と書く司馬遷に驚愕。
【西洋の小説】
『赤と黒』スタンダール
→ハンサムなソレル君。
ナポレオンにちなんで出世を果たそうと
考えるが時代の変遷のため僧侶となって上を目指す。
『8月の光』フォークナー
→フォークナーの愛読書は、、、
『ドン・キホーテ』、『白鯨』、チャールズ・ディケンズ
『ボヴァリー夫人』、『カラマーゾフの兄弟』、
『旧約聖書』、シェイクスピア
内容が重いのだが、文章がわかりやすい。
『白痴』ドストエフスキー
→5つの代表作の4本目
『罪と罰』(1866年)
『白痴』(1868年)
『悪霊』(1871年)
『未成年』(1875年)
『カラマーゾフの兄弟』(1880年)
『白夜』ドストエフスキー
→デビューしたばかりの頃。
5つの代表作とは、ずいぶん違う。
『戦争と平和』トルストイ
→小説というよりも、ナポレオンとロシアの戦争の
研究書のような感じ。とにかく細かい描写が続く。
『ディビッド・コパフィールド』ディケンズ
→ディケンズの自伝。ディケンズが使う文章が
一番の名文といってもいいかもしれない。
『存在の耐えられない軽さ』クンデラ
→冷戦下のチェコスロヴァキアを舞台に、
1968年に起こったプラハの春を題材にした恋愛小説。
よくわからない。主人公たちの行動に賛同できない。
『トム・ジョウンズ』フィールド
→サマセット・モームが『世界の十大小説』の一つに挙げている。
形式は古いが、ストーリーがハリウッド映画並みに波乱万丈。
映画が流行るまでは、確かに娯楽は
小説の中にあったのだと思う。
追伸
『赤と黒』『白痴』は、
大学時代に読了済みだが全然、覚えていない。
それ以外は、今回が初めて。
選択基準は、世界の古典、
一度は読んでおくべき小説から。
『存在の耐えられない軽さ』だけは
つい最近のもの。
音読していて思うのは、、、
小説とは、ストーリーを展開させるために
枝葉末節である細々としたことの描写に
ほとんどを尽くしているってこと。
鈴木のような、大ざっぱな頭の構造を
持つ者にとっては、、、
1冊の小説も書けないだろうと
本当に思った。
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