先日、『のみとり侍』を観た。
映画館の出入りは、2分ほど。
50代以降の方が多い。
喜劇らしく、要所要所で「笑い声」が聞こえる。
鈴木は、そんな映画館と観衆とが
1つになる瞬間が好きだ。
まだ、『男はつらいよ』があった頃は
映画の途中でこんな声がよくかかった。
「寅さん、がんばれぇ~」
「わかるなぁ~」
とても、よかったよ。。。
さて、いつも通りに
予告篇を貼っておくので
まずは見て大まかなストーリーを
頭に入れて下さいね。
続いて
【スタッフ】
監督:鶴橋康夫
『後妻業の女』(原作:黒川博行)の監督
豊川悦司と大竹しのぶの
兼ね合いがよかった映画。
個人的には、大阪鶴橋あたりに
あるであろう庶民的な焼き肉屋で、、、
大竹しのぶと、尾野真千子が
取っ組み合いのけんかをするシーンが好きだが、、、
豊川悦司、NHK朝ドラといい、
映画に出ずっぱりだ。
『ラプラスの魔女』にも出ている
※狂気の映画監督の役
彼しかできない独特の存在感がいい。
続いて
【キャスト】
阿部寛:小林寛之進
寺島しのぶ:おみね
豊川悦司:清兵衛
前田敦子:おちえ
桂文枝:田沼意次
舞台は、江戸時代中期。
「賄賂政治」で腐敗感漂う田沼意次の時代。
越後長岡藩江戸上屋敷での話し。
※越後長岡藩でも、
金策に困って窮状している状態。
これが阿部寛演じる小林寛之進が
殿様の逆鱗にふれて「のみとり侍」になる伏線になる
・阿部寛
→太刀使いがいい。
デビュー当時は、背が高い、イケメンだけが
取り柄の彼だったが、地道に演技の勉強をしてきたのだろう。
今年に入っても、
『北の桜守』
『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』
『祈りの幕が下りる時』
と、出ずっぱりなのだ。
この作品でも、真面目で堅物の役どころを
きちんと捉えている。
・寺島しのぶ
→田沼意次の囲い者で
いつも欲求不満の女の役
映画で必要とあれば胸さえも見せる
濡れ場が必要とあればする
役者になりたい人の気持ちがわからない。
・豊川悦司
→彼が、真面目にやればやるほど
喜劇らしく見えて「おかしく」感じる。
幼な妻役の前田敦子との
夫婦間の言い合いはなかなかの見どころ。
濡れ場での、表情がとてもいい。
・前田敦子
→AKB48を卒業したばかりの頃は
とても心配していた。
しかし、今回の役は、外面がいい
内面は超嫉妬の幼な妻をうまく演じていた
・桂文枝
→あれっ、こんな「声」して
いたかなという印象を持つ。
セリフを言いながら顔が
けいれんしているのに驚く
追伸
鈴木の映画評では、
「イケメン」についての論評が
少ないことに気づいていただろうか?
自分の面を棚に上げて
避けて通っているわけではない。
「イケメン」は、よっぽど
うまく演技をやらないと
印象に残らないという、
可哀そうな人たちなのである。
まぁ~、生まれてから
「イケメン」ということで
得をしてきたのだから、、、仕方ないと思う。
関連記事
- 2019.12.11
文章(ブログ)に滲み出る本気 - 2021.01.28
飛距離が金で買えるなら野球は楽しい - 2020.01.04
人は、変わりたくないと硬く決断している - 2018.08.05
みんなに伝えたい熱中症の前ぶれ - 2014.06.30
キリンの冷たいビールが苦手になってきたら - 2019.01.19
信長が本願寺を殲滅させ大阪城を築造しようとした理由