「先生、ここ2週間ほど
右奥歯下が腫れているんです」
「そうですか、、、
虫歯とは違う感じなのですか?」
「そうです」
「肺が下がると、そういうケースは多いです」
「肺が下がる?」
「歯ぐきの下には、
鎖骨から繋がっている筋肉があるからね。
肺が疲れると鎖骨も下がるから」
両方の歯の下の箇所を
親指以外の4指で柔らかく探りながら、、、
「この箇所かな?」
「そうです」
なぜ、わかるのかと言えば
その箇所が硬直しているからなのです。
痛くない左側は、ミゾがあるが
痛い右側には、ミゾが無いから。
この箇所を、手を柔らかく使いながら
上下、左右していると、硬結が出てくる。
その硬結は、初めは無いのです。
でも、力を集め集めしていると
「呼吸」に併せて浮き上がってくるのです。
その感触は、「生命」の力と言うか
「俺は、生きているぞ」という感じなのです。
そこで脈を打ち始める。
そして、暖かくなってくるのです。
追伸
その時に、患者さんに聞くと
「先生の手って、暖かいですね」
と、たいてい答えるのです。
でも、そうじゃなくて、、、
鈴木の手が暖かいのではなく
患者さんの生命が動き出した
って、ことなのです。
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