井本整体に入門してから
3年を過ぎたころだろうか、、、
当時、本業であった保険代理店の
収入も徐々に減ってきた。
※2001年ごろの状況です
日本の不景気感により
家庭のお財布を預かる奥さんたちは
まずは、どうでもいい支出を
削り始めるのです。
つまり、「飲み食い」以外の分野
例えば、自動車保険なら
割高な車両保険を解約。
火災保険なら、地震が来なそうなので
割高な地震保険を解約。
生命保険なら、死亡保険金を下げて
保険料を安くする。
積立の保険を持っていれば
元金が目減りしても解約して現金を持つ。
至極、当たり前のこと。
さらに、追い打ちをかけるように、、、
保険代理店主の鈴木の気持ちが
完全に保険から離れ
井本整体「一本」に
シフトしているのだから、、、
その「雰囲気」を感じた顧客は
なし崩し的に減っていくのです。
いいですか!
「ここ」重要ですよ。
「やる気」が抜けると、
あなたに付いていた人は離れていく。
そんな状況下、、、
冷静に、悲観的に、
預金通帳を見ながら「現実」を把握する。
つまり、今の現金でどれだけ
井本整体の勉強を続けられるのか?
※ここで重要なことは
最悪のシナリオを描くことです。
「鈴木さん、勘弁してくださいよ。
話しが暗すぎますよ」
「でもね、それが現実。
鈴木は、大学を出てから
ずっと1人でやってきたので
そこらへんはシビアなのですが、、、
不思議なことに、脳の中に
最悪のシナリオを描くと
それ以上は、悪くならないようです。
これも、経験済みなので、、、
だから、最悪のシナリオを描いても
それ以上は、酷くはならないからね」(苦笑)
そして、正確な状況把握。
・開業するには「技術」がおぼつかない。
→ まだ、最低でも1年はかかるだろう。
下手すると、開業に、3年はかかる。
・今は、火、水、土、日に道場に通い
隔週土曜日に朝日カルチャーに通っていた。
→ こんな生活を続けるのは「無理」だと判断。
土曜日の講座の参加、
朝日カルチャーの出席もやめて
日給を即金でもらえる
アルバイト(ホテルでの接客)をする。
と、決めた。
土曜日の講座は、3コマあるので
「惜しい」気もするが、、、
この経済状況の中では
しょせん「無理」なこと、と諦める。
追伸
結果的に、この時、
した選択は正しかった。
経済的に、「余裕」ができたためか、、、
「生活」のことを考えずに
井本整体の技術の習得に
集中することができたように思う。
その後、1年して開業。
2年して、念願であった
認定指導者試験に合格。
あの苦しい時に、「無理」をせずに
遠回りをしたのがよかった。
「今」となってわかることです。
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