患者さんがお見えになって
腰のところの左右のミゾを見る。
専門的には、腸骨という
人体力学上、一番重要な箇所である。
なぜまら、二本足で立つ以上
この左右の箇所で
上体を支えるためだからである。
つまり、両側のミゾが空いていれば
問題ないわけであるが、、、
何らかの原因で片側が詰まると、
それに連動して上体が傾いたりする。
すると、骨や関節を支えている
筋肉や靭帯が過緊張を起こす。
それが、長い間続くと
筋肉や靭帯は縮んでくるため
骨や関節を引っ張る。
これが、肩こり、頭痛などを
引き起こす原因である。
だから、患者さんの主訴が、
肩こり、頭痛、三叉神経痛、めまい
胃痛、逆流性食道炎といった
上半身のものでも、
この箇所:腸骨の調整を
外すことはないのです。
さて、先日も
左の腸骨の外側のミゾが
ない人が来た。
「右ききでしたね?」
「はいっ、そうです」
と、いうことは、
この方の場合、日ごろから
お仕事の関係で座ってる時間が
長いと予測できる。
※右ききであるから、
右腕を自由に動かすために
左腰に重心が自然にかかるから。
「座っている時間が長いですな?」
「1日、座りっぱなしです」
「座りっぱなしは、怖いから
1時間に一回は、立ち上がって下さい」と、言った・
「脅かさないでください、、、」
「脅かしてないです。」
このように実際のデータが
あるから書いておきますね。
週刊ダイヤモンド【第220回】 によれば
<米国の先行研究では、
余暇のテレビ視聴による
「座位時間」が1日2時間未満の成人を
基準にした場合、
「座位時間」が2~4時間未満の成人
→2時間未満の成人より
総死亡リスクが11%上昇
「座位時間」が4時間以上の成人
→2時間未満の成人より
総死亡リスクが23%上昇
また、冠動脈疾患死亡リスク
(心臓発作による死亡)が18%上昇する
さらに、
1時間座位を続けるごとに
平均余命が22分ずつ短くなる。
(中略)
「座位による健康被害は、
喫煙に匹敵する」と
主張する研究者も少なくない。>
と、いう具合に、
座りっぱなしは、体に悪いことが
わかっていただけたと思う。
最後に、鈴木自身のことであるが
ブログを書いていない時間には
患者さんを診ていることが多いので
座りっぱなしにはならないのである。
追伸
座りっぱなしの弊害は
昔から言われていたことらしく、、、
あの『老人と海』で有名な文豪の
アーネスト・ヘミングウェイも
小説を書く時には、椅子に
座りっぱなしで書いたのではなく
スタンディングスタンドの上に
愛用のオリベッティの
タイプライターを置いて、
パチパチと小説をタイプしていたのですよ。
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