俳句を作っていた時期がある。
今から、30年ほど前。
母親の兄貴が俳句の同人誌を
出していた関係で
彼の甥っ子である鈴木にも
「書け」と事あるごとに
母親を通して要請があった。
あんまり、しつこく言うので
10句ぐらい作って、というか
機械的にひねり出して
おじさんに提出した。
すると、おじさんから4日後に
ぶ厚い手紙が届いた。
何事かと思い、その封筒を見ると
頼んでもいないのに
この句は、後半がいいとか
この感覚は素晴らしい、とか
○×△で評価されていた。
末尾に、
「それで、次回も頼む」と、、、
仕方なく翌月も俳句を作りだす。
景色を見てその様を
表現するのではなく
機械的にひねり出す。
やり方は、
歳時記からその時期の季語を
いくつか選び出す。
その言葉を、5.7.5のいずれかに
強引に埋め込む。
そして、そこへ
絶対に思いつかない
言葉を入れ込む。
すると、
おじさんが頭をうんうんと
絞っても出てこない発想の俳句ができる。
※おじさんのセンスがないのではない。
俳句を知りすぎているがために
斬新な発想が出なくなっているだけ。
例えを出すと
えんぴつを 転がし答える 夏の午後
これを作った時は、夏だったので
季語を夏の午後にした。
それから、夏の午後を
イメージしたら
高校時代のあのけだるい感じが出てきた。
そこからは、芋づる式に
イメージがわいてこの句ができた次第。
と、ここまで書きながら
(あれっ、整体操法もそうだなぁ~)と。
整体操法の基本的なところは外さす
あとはイメージがわいてくるのに
手を任せている感じに近い。
あなた「鈴木さん、論理的ではないですよ?」
鈴木「でもね、論理的に頭で考えたものが
正しいとは限らないですよ。
これがその証拠」
↓
人間の脳は毎秒1000万ビット以上の
情報を処理できるのです。
ただし、これは、意識下の領域、
潜在意識の領域に属することです。
意識して論理的に処理できる情報量は
毎秒40ビットしかないのです。
これが最新の脳に関する研究。
いつの時も、「あれって」思う
原初の感覚の方が正しいのです。
「???」と思う人は
こういう考えもあるんだな、と
思ってくれるだけでいいです。
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