3/12(木)13:13
保土ヶ谷区区役所食堂
鈴木が、カレー南蛮そばを
注文した後、代金を支払い
引き換えチケットを持って
空いている席に座った。
通路を挟んで斜め前に、
美形のカップルがいた。
ハンサムな彼の横に
縮れ毛をした幼児がいた。
その対面に足を組んだ
ママがいた。
瞬間、その両親の髪を見た。
縮れ毛ではなかった。
きっと、どちらかの
お爺さん、お婆さんが
そういう髪型だと思った。
その子、、、
(鈴木と)目が会った瞬間
「にこっ」とする。
鈴木も瞬間的に
「にこっ」と、返した。
男の子か、
女の子かわからないが、、、
その笑顔が、とてもいい。
子どもの笑顔の方向に
気付いたのか、、、
ハンサムな両親が
鈴木の方を見る。
瞬間、鈴木を見るが
(我が子にマズイことを
しないと思ったのか)
2秒後、頭を下げた。
そして、目が合う。
ほほ笑み合う。
追伸
この子、ほんとに
「にこにこ」している。
隣りに座っていた20代半ばの
OLらしき2人にも
「にこっ」と、していた。
きっと、この子は、、、
(脚を組んだ)母親の胎内にいた頃
愛されて育ってきたのだと思った。
「今日は、いい天気だね」
「お風呂に今から入るよ」
「気持ちがいいねぇ」
「桜の花がうれしそうに咲いているよ」
「梅の花の香りがとってもいいね」
そんな話し掛けを
思い浮かべた。
うれしくなった。
食べ終わったどんぶりの器を
持った時は、軽く感じた。
感情の変化は、
いつの時も、感覚の変化をもたらす。
人間とは、、、
「不思議なもの」だと、思った。
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