今日のタイトルは、
鈴木が何度見たかわからない
『男はつらいよ』での
セリフの一コマから取った。
これだけでは、なんのことか
わからないので、、、
簡単にその背景をお話ししますね。
寅さんが、京都の鴨川を
歩いていた。
バイの帰りかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
ちなみに、バイとは、
寅さんの正業、的屋での隠語。
「商売」のこと。
そこへ、高価そうな着物を着た
先代・片岡仁左衛門が通りかかる。
仁左衛門「ちっ、鼻緒が切れやがった」
寅さん「じいさん、どうした」
仁左衛門「鼻緒が切れたんよ、、、」
※京都弁は、たぶん
そうは言わないと思うが、ご勘弁
寅さん「じいさん、そりゃ~大変だ」と
言いながら仁左衛門の鼻緒を直してやる。
※寅さんは、やさしいのです。
寅さん「こんな時、妙齢の瑯(ろう)たけた
女性が、かわいいお口で、
きゅっとさらしを裂いたら、、、
色っぽいんだが
今日のところは勘弁してくれよ」
仁左衛門
「(不思議そうに寅さんを見ている)」
寅さん「じいさんが若い時は、
鴨川は今よりよかったか?」
仁左衛門「そうだなぁ~」
寅さん「じゃ~な」
すっかり寅さんの男っぷりに
興味をそそられた仁左衛門は
寅さんを京都の祇園あたりの
料亭へと連れて行く。
そう、このじいさん、
京都では知らない者がいない
人間国宝の焼物師だったのだ、という設定。
その料亭で仁左衛門が
寅やんに発するセリフが今日のタイトル。
ここまで来るのに長かったねぇ~。
仁左衛門(人間国宝)
「寅やん、土がこうしてくれって
言ってるのにそれに応えられないんだよ。
本当の自分を出してくれ
出してくれって、、、」
と、言って涙ぐむのだ。
※寅さんは、寝ているのだけど
追伸
整体でもいっしょだと思った。
患者さんの要求(痛みの解消)がある。
その痛みの解消に、
100%応えられない
鈴木の未熟な技がある。
患者さんが、というより
患者さんの命の叫び(おおげさ?)
それに、応えたいのだが、、、
修行は一生続くのだ。
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