ある患者さんの紹介で
お見えになられた方。
50代の女性。
「150メートル歩くと
右のお尻が痛くて、それ以上歩けない。
そこで、立ち止って
しばらく休息すると
また、歩けるようになるのです。
なぜですか?」
(鈴木の心の声)
あれっ、それって
フランクさんの場合といっしょだ。
確か、あれは、、、
お尻の抜けが原因だったはずだ。
その後、うつぶせになって頂き
背中を拝見する。
特長は、、、
・右のお尻に力が無い
・右の股関節の入り具合が浅い
「(左右の股関節を確認しながら)
痛いとおっしゃる右の股関節が
浅く入っているようですが、、、」
「以前から、それは感じていました」
※通常、女性が、、、
お尻の異常を訴える時は、
産後の起き上がりの問題が多い。
でも、この方の場合、違うようだ。
「小学校の高学年から
中学、高校に掛けて
スポーツをされていましたか?」
「バスケットボールをしていました」
「そうですか」
「そんな昔のことも関連しているんですか?」
「しています」
「・・・・・・」
その後、「お腹」を拝見する。
※お腹には、これまでの経歴が
出ているので最重要な箇所
すると、、、
・右のお腹(=へその横)に力が無い
・へその上、右下が硬い
「お腹の調子が悪くなったりしませんか?」
「ないです」
「冷えの箇所に異常があるのですが、、、
今の症状がキツくなり始めたのは
いつですか?」
「2月ごろが一番キツかった」
だいたいこれでわかった。
・コロナによるストレス
・体の冷え
・元々からある股関節の異常
が、重なって痛みが倍増したのです。
・右の股関節を上げる
・右のお腹に活を入れる
・右の肋骨を上げる
・右の腰を締める
操法終了後
「では、立ち上がってください」
すると、、、
痛いはずの右足を曲げて
立ち上がった。
つまり、右の股関節を上げたことで
右の尻に力が付いたのです。
人体力学体操は2つ。
自宅で朝晩行ってもらう
『横寝になって行う股関節の体操』
歩いて痛くなった時に行ってもらう
『整体スクワット体操』
その後、歩くたびに
痛そうな表情を見せるが
それは、体の記憶によるもの。
だから、あまり心配しないで見ていられる。
なぜか?
痛い側の右足で立ち上がったのだから。
痛ければ、左足から立ち上がる。
追伸
途中でフランクさんのことを取り上げた。
詳細を知りたい方は、、、
井本先生のご著書であられる
『整体法による視点と手法
フランクが治った 井本整体・臨床の実例』
※この本には、整体の考え方の
重要な点が隠されている。
井本整体に興味のある方は
一読を強くお勧めする。
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