※60代の女性
「今日は、どうされたのですか?」
「実は、数日前から
腰が痛くなりまして、、、」
「それは、ツライですよね。
ところで、腰が痛くなる前に
どんなことをされたのですか?」
「軽いものを左から右へ
移動しただけなのですよ」
「その時、お腹に力が
入っていましたか?」
「そんなこと考えないですよ」
「そうですよね」
「でも、そんなことで
腰が痛くなったりするのですか?」
「実は、軽いものを
左から右へ移動した時に
腕を横に伸ばした時に
腰を痛めやすいのですよ」
「・・・・・・」
「重いものを動かす際には、、、
無意識にこれから
重いものを持つぞと
お腹に力を入れるから
その時には大きなトラブルには
ならないのです」
その後、仰向けになってもらい
お腹を確認する。
予想どおり、腰が痛い側の
脇腹の筋肉(=側腹)が硬い。
※左右差があるので
非常にわかりやすい。
その筋肉を、緩めてみる。
中に硬いしこりがあるので
それを弾いて「芯」を出す。
すると、一番硬いところが
出てくるので、それを捉える。
しばらくすると、、、
この箇所が暖かくなり
働き出したのがわかる。
(これで、よし)
うつぶせになってもらい
腰が痛い側の肋骨を挙げる。
最後に、痛い箇所を
外から内に締める。
痛い方は、とてもわかりやすい。
追伸
すぐさま首の硬直を確認する。
左右差がほとんど無いので
まずは、これで大丈夫と確信する。
最後に、後頭部を外から内に締める。
左右の後頭部の呼吸が
揃う直前で手を離す。
「2、3日、痛いけど
普通に生活なさってください。
横になったり、食べすぎたりすると
よくないですからね」
多少、痛そうにして
起き上がるが、、、
これは鈴木に対する気張り。
なぜかと言えば?
立ち上がる時に、
痛い側の左の足を
床に着く動作をしてのち
一瞬、間があって
右足で踏ん張って立ち上がったから。
無意識に痛い側の左で踏ん張った。
が、すぐに治ったのも格好が悪いと思った。
人間の心は複雑怪奇です。。。
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