「ひざが痛いんです、、、」と、
患者さんに言われると
まず、お聞きすることは
次のことなのです。
「ひざに水が溜まりましたか?」
そして、
「その水を抜きましたか?」
なのです。
※ちなみに、ここでは「水」と
言っておりますが
実際は、「リンパ液」です。
この質問に、
「はい、水が溜まり、抜きました」
と、言われると
「そうですか、、、」(涙)
(水を抜いちゃったか?)と思う。
そして、
「そうなると、●●さんの
ひざの痛みを軽減させるのには、
1回か、2回かでは難しいですよ」
と、言わざるをえないのです。
※水を抜いた回数が
多ければ多いほど
「治る」のには時間がかかるのです。
では、ここで質問です。
なぜ、ひざに水が溜まると思いますか?
すると、だいたい
こんな答えが返ってくるのです。
「えっ、ひざが悪いからでしょ?」って。
(そう思うのか、、、)
実は、そうではないのです。
ここで、視点を変えて
ひざの立場になって考えてみましょう。
なぜ、ひざに水が溜まるのか?
答えは、
「これ以上、ひざを動かして欲しくないから」
だから、水を溜めて、
腫らしてくれているのです。
「えっ、どういうことですか?」
それは、ひざの関節のしくみを知ると
よく理解できるのです。
ひざの可動域は、
前後しかないからなのです。
つまり、「曲げる」か「伸ばすか」の
どちらかなのです。
ひざを捻じって欲しくないために
ひざには強力な靭帯が
左右幾重にもあります。
ひざが痛くない方は、
その靭帯がゆるんでいて
余裕があるのですが、、、
ひざが痛い方は、ひざを囲う靭帯が
硬直、委縮しているのです。
ですから、ひざのお皿の
可動性がありません。
だから、ひざの「痛み」になるのです。
だって、本来なら動いてはいけない
ひざの関節が動いてしまうからです。
じゃ~なぜ、ひざが捻じれてしまうのか?
問題は、ひざではなく
ひざの上の関節である、
股関節、腸骨(=腰)の強ばりにあるのです。
本来なら、体を捻じる役目は
腰にあるのです。
だから、腰部にはねじるために
肋骨がないようにできているので。
自由に捻じるようにと、
神様がそう体を
こしらえてくれているのです。
実際、たくさんのひざの痛みを
訴える患者さんを拝見すると
ひざが痛い側の股関節、
腸骨の「動き」がないのです。
ですから、施術としては
ひざよりも股関節、腸骨の調整が
最重要になるわけです。
と、ここまで書いてきましたが
「わかってもらえたでしょうか?」
追伸
そういうわけで、ひざの調子が悪くて
さまざまなところへ行っても改善しない方は
ひざを治療のターゲットにするのではなく
股関節、腸骨の調整を
考えた方が良いかと思います。
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