私は学生の頃、
作文コンクールが大嫌いだった。
と、いうのも、、、
小学校6年の時の話。
そのころ私は、周りの視線を
気にする”イヤな”子どもだった。
だから、国語の授業の時間に
作文や俳句、短歌を作るという
課題の時には、
決まって「大人受け」
するものを作った。
実際、俳句を作る時間の時に
かなり計算して「大人受け」する
お涙頂戴の俳句を作った。
そして、「どうだ」と
言わんばかりに先生に評価を求めた。
「鈴木くん、上手だね。」と
言われるのをなかば期待しながら、、、
しかし、
その答えは、予想外の答えだった。
その先生は、30半ばの
女性の先生でH先生といった。
(この日は、どんよりとした天気で
こぬか雨が降っていた。
なぜかよく覚えている)
「鈴木くん、こんな俳句は
作るんじゃないのよ。
子どもらしさがないわ。も
っと、素直に書きなさい。」
と。
愕然とした。
ショックだった。
心の奥にある柔らかな
マシュマロをぎゅ~っと
握られねじられたようだった。
心に”隙間風”がひゅ~っと
吹いた。何度も。。。
それから、小学4年生から
大学生を対象にした
作文コンクールが大嫌いになった。
(9歳までのは”大好き”)
コンクールに入賞した
作品を読むと
そのころを無意識に
思い出すからだろう。
(お前は、周りを気にする嫌なやつだ)
(素直じゃない)
(強いものにへいこらする男だ)
このことは、その後
私の性格を難しいものにした。
(そういう自覚がある)
あの日に、H先生に言われたことは
あれから40年近く経つのに
忘れることができない。
きっとH先生は、何気なく
言ったのだと思う。
・・・・・・・
(コトバって怖いなぁ~)
今まで生きてきて
きっと私もこのH先生みたいな
ことを言ってきたのだと思う。
ある仏典に、
確かこういうのがあった。
「口から出たコトバは
二度と返っては来ない」
ゆめゆめ用心のこと。
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