聖路加国際病院で
循環器内科医として勤務する
水野篤医師によれば、、、
「患者さんが、服薬を自己判断で
やめることはよくあります。
世の中には
『飲まなくてもいい薬』の情報が
溢れていますから」とドクター。
この代表的なのが
血圧降下剤だ。
鈴木の所にも、、、
10年飲み続けてきた
血圧降下剤を
自分の判断で止めた結果
「赤目」になった方もいらっしゃった。
「赤目ですね、、、」
「そうなの。。。」
「血圧降下剤を
止めたりしなかったですか?」
「・・・・・・」
「したのですか?」
「した」
「それは大変なことですよ。」
「えっ、大変なの」
「だって赤目になっている」
「・・・・・・」
「赤目は、脳の中の血管が
切れたってことですよ」
「・・・・・・」
「すぐにドクターに相談してください」
「・・・わかりました。そうします」
また、水野篤医師によれば
反対に患者さんが飲みたがる薬が
抗菌薬、いわゆる抗生物質だと言う。
素人からすれば、、、
今の苦しみから一時も早く
逃れたいから「効く薬」を使いたい。
その気持ちは「わかる」
でも、抗菌薬、いわゆる抗生物質は
・風邪
・副鼻腔炎
・中耳炎
には、効かないのです。
なぜなら、
・風邪
・副鼻腔炎
・中耳炎
は、「ウィルス」が原因。
抗菌薬、いわゆる抗生物質は
「細菌」にのみ効くのです。
破傷風、肺炎とか
※「ウィルス」と「細菌」は
大きさが違うから
さらに、水野篤医師
こんなことを言います。
「痛み止めとして
処方されるロキソニンも、
家族が処方されたものを
使う人もいるのですが、困りものです。
腎臓病や、高齢者で
心不全の人が痛み止めを使うと、
症状が悪化することもある。
心不全増悪因子の1つなんです。
ロキソニンはここ数年で
一気に広がりましたが、
なかには定期的に
飲んでしまう人がいる。
実は解熱作用もあるので、
感染症などの発熱も
抑えてしまうこともあります。
慢性疼痛の人などは仕方がないですが、
本来は常用する薬ではありませんので、
あくまで症状を抑える薬であると
考えてもらえればと思います」
引用が、ちょっと長くなりました。
鈴木もこの所(今年に入ってから)
患者さんが初めてお見えになった時に
書いてもらう問診表にも
服薬の欄を書き加えました。
すると、、、
「腰痛」「ひざ痛」「肩こり」の
痛みで悩む方々が、
ロキソニンを定期的に
服用している事実に気付きます。
医療従事者でない鈴木が
「その薬の服用を考えてみては、、、」
とは、決して言えませんから。
ただ、現実だけをブログで
書いているだけなのです。
追伸
現在の医療のトレンドは
抗菌薬(=抗生物質)を
多用することで、
結局耐性菌を増やしてしまうなら、
必要のないシーンで
抗菌薬を使うことは避けたほうがいい。
と、なっているそうです。
つまり、、、
できるだけ抗菌薬を飲まないでね
と、言うことですね。
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