ある年の3月の
ある日の平日
17:39
近畿地方
(宿まで、あと5キロか、、、)
レンタカーに常備された
ナビに従い暗い中を
鈴木は運転していた。
※この時間は、かなり「暗い」
ハイビームにして
くねった道を走る。
ナビが無かったら
「不安」ばかりで
辛いドライブだったろう。
(まもまく目的地に到着です)
と、ナビが言う。
機械的な音でも
暗い道を走っている時は
心が安らぐ。
駐車場へ車を入れる。
すると、駐車場には
他県ナンバーの車が
1台も無いことに気付く。
(えっ、、、
今日の宿泊は俺だけか?)
きつめの勾配の階段を
登ってフロントへ向かう。
フロントの方と目が合う。
(なぜか恐縮しているように
見えるのは錯覚か、、、)
フロントの方の接待が、
妙に丁寧だ。
宿泊客がいない気配を
ひしひしと感じる。
※整体を勉強すると
気配の有無を強く感じる
その後、風呂場へ向かう。
人っ子、1人いない。
誰か入った気配もない。
鈴木ひとりのために
湯を沸かし、
風呂場までの通路に
明かりを付けて
くれたことには感謝する。
でも、宿泊客である
鈴木にとっては、、、
宿が賑わっているのが
好ましいのだよ。
その後、食事になった。
予想通り「部屋食」だ。
仲居さんが、明るくしようと
気張っているのがツライ。
「すいません。
生ビールを2杯。
料理は最後まで持って来て下さい」
「生ビール2杯ですか?」
「(私)飲むのが速いので」
「そうですか」
(よかった。。。
仲居さんが話し下手で)
追伸
以前にもこんな宿に
泊ったことがある。
32年前のこと。
それは、奈良の日吉館。
歌人で有名なAさんの常宿。
その時も、鈴木だけが宿泊客だった。
裏手にある奈良公園から
吹いてくる風が強かった。
ガタガタと一晩中
窓枠を揺らしていた。
そんなことを思い出した。
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