日本史家の磯田道史さんによれば
※2010年、森田芳光監督で
『武士の家計簿』の原作本で有名
日本最古のマスクは、
1855年頃(明治維新の12年前)
宮太柱(みやたいちゅう)さんという人が
石見銀山(現在の島根県)の鉱山労働者の
健康対策に開発したものらしい。
その名称は「福面」と言うそうだ。
あくまで鈴木の夢想だが
初めてマスクをしたの人の顔が、
福ヶしい顔を持った恵比寿さまのように
見えたのかもしれない。
いやいや、そうじゃなくて、、、
反対に、「悪鬼」に見えたから
これでは普及しないと思った
鉱山経営者があえて「福面」と
名付けたのかもしれない。
ホントのところはわからない。
でも、想像することは楽しい。
話しを戻す。
その「福面」
鉄の針金枠に薄い絹布を縫い付け
柿渋をぬって、紐で両耳に付けた。
そして、殺菌と唾液分泌のため
布の中に梅肉を仕込んだ。
(あえて、絹布、柿渋、梅肉を
使う理由が何かあるはずだ?)
そこで調べてみた。
・絹布(けんぷ)
→しなやかで強く、丈夫であることから、
矢や銃弾を防ぐ用途にも使われた。
つまり、丈夫で頑丈、壊れにくいと言うことか。
・柿渋
→渋柿の未熟な果実を粉砕・圧搾し、
それを発酵・熟成させて得られる抽出液。
防虫効果、防腐効果、防水効果などが特徴。
・梅肉
→唾液の分泌を促す(条件反射の関係)
疲労回復などの効果(クエン酸のおかげ)
抗菌・防腐(おにぎりの具として)
追伸
現在のように科学的な
アプローチ、知識ではなく
経験則から得た知恵は
誠に素晴らしいものだと思った。
鈴木も、「福面」とやらを
付けてみたくなった。
参照:読売新聞8/11(水)
文化欄21面
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