今日は、宮大工:小川三夫さんの
本の中の一節から
「これは、いい話だ」と
思うのを紹介します。
それは、こんな話
「技術や心構えがある程度までいったら、
本も読み、実際にやってきたことの裏付けが
できるぐらいの知識は持つべきだな。
最初から知識でやっちゃだめだぞ。
はじめは全然教えない、
教えないで工夫させておく」
(この感じ、わかるなぁ~。。。)(‘ω’)ノ
鈴木も、井本整体に入門して
5年ほどは解剖図をあえて見なかった。
見ることで「頭(知識)」だけ
わかったつもりになるのが怖かったのだ。
また、操法する際に一番重要な手の感覚が
磨かれないことを恐れたのだ。
だから、手の感覚の取得に
力を注いだ、大事にした。
感性を身につけようと
美術館巡りをしたのもこの時期。
寝る時は、必ずお腹の硬結を
探る練習もした。
それから、4年ほどして
実際、開業してからというもの
赤ちゃん、老人、男、女
若者、外人、側弯症、、、、など
さまざまな患者さんがおみえになった。
その中でも、
・腰が痛い方の筋肉の硬直加減
・赤ちゃん出産後の妊婦のお腹の弛緩具合
・外人の腰椎4と5のくっ付き加減
※腰が反っているのでくっつく
・日本人の尻の垂れ具合
も、びっくりするほど
人さまざまだったし、、、
男の筋肉の硬さと
脂肪が多めについた女の筋肉の
質とでは全然違うしね。
それらの感触が「頭」の中に
あるのではなく「手」の中にあるのだ。
感覚として「手」が覚えているのです。
まぁ~今、振り返ってみると
解剖図を見なかったのは正解だった。
追伸
そう考えると鈴木の資産は
「手」の感覚なのです。
忘れようにも
忘れることができないもの。
一度、身に付いたら
決して体から離れていかないもの。
それが20年近く鍛えてきた手なのだ。
長い修行の中で
つかみ取ったスキルなのです。
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