ある患者さん、
昨日、変わったことをしていないのに
腰が「ギクッ」となったと言う。
(あぁ~行動を起こした時に
息を吐いていたなぁ~)
と、瞬間、思う。
本来なら、行動を起こす際には
無意識に、「お腹」に力が入るはず。
呼吸を止めないと
行動を起こせないから。
それが、出来なかったのは
「お腹」の力が、抜けていたのです。
まずは、確認すべきは「お腹」の弾力。
「仰向けになって下さい」
いきなり仰向けの状態から診る。
すると、、、
長く通っていらっしゃる患者さんなので、、、
即座に、
「先生、仰向けですか?」の質問が入る。
※いつもは座位から診ているから
「こんな時は、お腹に原因があるのですよ」
と、言いつつ、腰が痛い側の
「お腹」をいきなり押さえる。
思ったとおり、この箇所の力が無い。
「ここですね、、、
ここの力が何らかの原因で無くなったから
腰が痛くなったんよ」
「・・・・・・」
※体が緩まないから、納得していない。
納得してもらうために
正常な反対側の「お腹」と
異常な側の「お腹」を
2度ほど、交互にさわる。
「これっ、、、左右差があるのは
わかりますよね、、、」
すると、「確かに、腰が痛くなった側の
お腹の方が違和感を感じる」と、言う。
体の感覚で、「そこがおかしい」と
感じてくれさえすれば、、、
後は、「いい」方へ勝手に行くのです。
認識すれば、治る。
理屈は知らんけど、、、
実際にそうなのです。
それからの鈴木の仕事は
なぜこの下腹の力が抜けたか?
を、探っていくのです。
すぐに、上腹部を診る。
予想通りに強ばっている。
(あぁ~これは、何か?
ストレスがかかったなぁ~)と。
それで、「あれっ、いつもと違いますけど
腰が痛くなる前に、何かありましたか?」
9秒ほどして、、、
「実は、、、」
「じゃ~それですね、腰の痛みの理由は?」
「そんなんで腰が痛くなるのですか?」
「なりますよ」
「そんなもんで、ですか、、、」
「はいっ、そんなもんです」
追伸
と、いう具合に
「お腹」の力が何らかの原因で抜けると
「腰」が痛くなることが多いです。
こんな時に、痛い腰ばかりを
いじっても改善しません。
なぜなら、腰が痛いのは
腰が悪いのではなく
その反対側、今日の場合は
「お腹」に原因があるのですから。
※このパターンは多いです。
「お腹」を調整すると改善に向かいます。
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