この方の、2回目の操法でのこと。
前の患者さんを見ていたので
この方を実際には見ていないのだが、、、
(道場の引き戸を、開ける音が優しすぎるな)
と、なぜか感じる。
よくわからないが、、、
わざとらしさを感じるのです。
心の奥にあるものを
覆い隠す感じと、言ってよいのか。
その後、この方が
操法室に入ってきた時に
・「お願いします」と言う、声音が重い
・左脚を引きずっている
・不信感を持った目
先ほど感じたことは
本当だったと確信する。
そして、、、
(あぁ~何か、あったな、、、)と。
すぐに、それを指摘するのが
良いのかどうか、迷う。
その時は、今、しない方がいいと、
判断し、そのままお体を拝見する。
しかし、、、
患者さんの中に
鈴木に対する「わだかまり」が
ある状態では、お体を正確に
拝見するのは難しい。
そこで、
「前回、教えた体操は
どのようにして行っているか
確認させてください」
※太ももを伸ばす食べすぎ体操
すると、、、
体操の手順は合っているが
どうも気分が乗らないように感じる。
「あぁ~、私の説明が拙かったようです。
今のように行うと、腰が痛くなります」
「先生、そうなんです。。。(満面の笑み)
あれから、太ももの痛みは
1回で無くなったのに
今度は腰が痛くなったのです。
原因がわからないもんだから。
余計、心配になって」
「そうでしょうね。
全て、私が悪い。
申し訳なかったです。
●●さんの場合は、太ももだけ
伸ばせばいいのです。
腰には、問題が無いのだからね。
そこんところを強く言うべきだった」
「いえ、先生そんなことないですよ」
追伸
このように、操法の中では
「ミスコミュニケーション」が
多く発生します。
鈴木から見たら常識であることも
患者さんから見たら
「そう」でない事も多いのです。
特に、人体力学体操は
「効き目」が強いだけに
やり方を間違えると
「痛み」が起こることもあります。
ですから、操法の際には
患者さんにお教えした人体力学体操は
毎回、来られるたびにチェックし
目的となる箇所だけを
ストレッチしているかを確認することが
とっても重要になるのです。
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