このブログを初めて
「読む」人がいるかもしれないので
前回のまとめをしておく。
鈴木は、10年前から、、、
妙な夢を、1月に1度の頻度で見ていた。
その夢が妙に現実的で
「色」が付いているので、、、
(はて、「ここ」はどこなのだろう?)と
いつも思っていた。
※整体的に言うと
こんな夢を見る時は
肩甲骨の左右差、もしくは
前後差がある時なのです。
さて、その夢とは、、、
上り坂をグルグルと登って行くと
開けたところに出る。
しかし、その地面が微妙に
傾いているので
車を停めるのに一苦労するのです。
「ふ~」と言って車から下りて
左上を見ると、そこには
「アイスクリーム店」と
「ハンバーガー店」があるのです。
たいてい、そこで目が覚めるのです。
ところが、ある時のこと(※10年後)です。
淡路島の先にある
道の駅『うずしお』を訪ねた時に
(あっ、、、ここが
いつもあの夢に出てくる所だ)と。
その時は、確か、、、
四国を旅しようとしていた。
四国なら、飛行機で
直接、行った方が
時間的にも、金銭的にも
「楽」なのであるが、、、
なぜか?
神戸ー淡路島ー四国
の、陸路を選んだのです。
新神戸駅まで新幹線で移動。
レンタカーを借りようと
三宮に向かっていた。
新神戸駅から三宮までは
下り坂がず~っと続く。
その坂の途中に
しゃれた喫茶店があった。
一見して、「ここ」はいいと
「勘」がいっているのですが、、、
2度、3度、そのお店の前を
通り過ぎながら「中」を望みこむ。
客層が悪そうでないのを確認し
店頭にあるメニューをチェックする。
さらに店頭に妙な車が
止まっていないかを確認する。
なぜなら、三宮はあっちの世界で
日本最大の組織である
Y組の本部があるのです。
そして、財布の中身を確認する。
※旅の初日なのだから
お金が足りないはずが無い。(苦笑)
3度のチェックをし
ようやく戸を押しこむと、、、
「チリリン」と鳴る。
まったく余計なことを、、、と、思う。
※鈴木は、「こっそり」入りたいのだ。
そういったところで目立つのは
恥ずかしいのです。
「いらっしゃいませ。。。
お一人ですか?」
「はいっ」と言う声がかすれた。
情けないなぁ~と思う。(涙)
「カウンターへ、どうぞ」
【鈴木のこころの声】
言われなくても、、、
俺は、カウンターが好きなのだ。
それに、どう見たって
「ひとり旅」だろう。
1人なのに、4人掛けのテーブルに座る
「厚かましさ」は鈴木の哲学にはない。
また、ほかの理由としては
調理人が「もの」をこさえるのを
見るのが好きだからだ、という側面もある。
でも、言われたように、
カウンターに座る。(涙)
「言われたとおり」に黙って
座るのはしゃくなので、、、
まずは「トイレ」に行く。
※正直じゃないなぁ~
ねじれているなぁ~、と、思うが、
性分だからしようがない。
愛用のリュックサックを
足元に収納してから
周りを眺める。
さずがは、「神戸」だと思った。
その時、「なぜ」
そう思ったのかはわからない。
※でも、そういうことってあるでしょ。(苦笑)
その店では、
「おすすめサンドイッチ」と「紅茶」を頼んだ。
※いつもは「珈琲」なのにね。
「紅茶」は不思議な飲み物だ。
高そうなカップを持つ時に
無意識に小指が離れるのだ。
きっと、そういうふうにしろと
「紅茶」のDNAが鈴木に司令するのだろう。
追伸
M・プルーストの
『失われた時を求めて』に
こんな有名な一節がある。
「紅茶」に浸った一片のマドレーヌを
味わっていると、、、
かなたから、やってくる
不意に蘇った幼少時代、、、
つまり、
10年来、見続けてきた
不可思議な「夢」の「答え」を
この喫茶店で楽しんだ
一杯の「紅茶」が
引き出したのだとしたら。。。
その後、、、
その「夢」を見ることは
2度と無かった。
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