今日は、整体の修業(7)
以下、「」は、、、
塩野米松さんの著書
『失われた手仕事の思想』から
引用しています。
「腕が上がれば、研ぎの甘さがわかる。
上手になってはじめて
ようやくわかることもある。
時間が必要な時はある」
前にも書いたが、、、
この本は、宮大工を念頭に
置かれた修業論。
だから、研ぎの甘さとは
職人が使っている刃物のことを指す。
これを、整体に置き換えてみて
ちょっと考えてみる。
整体は、道具を使わない。
強いて言えば、、、
自分の指がそれに当たる。
したがって、、、
指を敏感に訓練することが
研ぐと言うことになると思う。
鈴木は、指を敏感に保つため
毎晩、人体力学体操をする。
※指先と関係が深い
胸まわりの体操は必須になる。
その後、手首周りを緩めている。
そんなことをやり始めたのも
開業してからずっと経ってからのこと。
「上手になってはじめて
ようやくわかることもある」とは
そのことを指すように思う。
追伸
商売道具である指を守るために
自転車、バイクには乗らない。
転倒してケガでもしたら一大事だから。
自分が気を付けて乗車、運転していても
「もらい事故」の可能性もゼロとは言えない。
そんなリスクが考えられるから
乗らないことを選択するのは
正しいことだと考える。
また、以前、りんごを剥こうと
皮むき器で「シュツ、シュツ」とやっていたら
すべって指先をケガしたことがあった。
それ以来、軍手をはめて
「シュツ、シュツ」とやっている。
参照:『失われた手仕事の思想』
著者:塩野米松さん
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