●コラム1『 ねっとりとした湿気で肋骨が落ちる 』
いつものように、患者さんの首を確認してから、
鎖骨を包み込むように手を置く。
右の鎖骨の下の位置が左と比べてずいぶん下にある。
つまり右の肋骨が落ちている。
理由は、草刈り、育児、孫の世話などで右腕をよく使った。
または、右にある臓器(肝臓、胆のう)に負担をかける
ようなことをやったか?なのです(暴飲暴食、ストレス)
しかし、GW(ゴールデンウイーク)を過ぎてから
右の鎖骨の落ちが顕著になったことから、
湿気のために右の肋骨が下がった、とも考えられるのです。
※今年は、GW後、暑くなったり、寒くなったり、
天候の乱高下が著しい。また、湿気が強かった。
ここ30年ほどで気候の変動は乱高下になりましたが、
体の方はまだその変動に追いつくすべを持っていない。
「鈴木さん、湿気ぐらいで肋骨が下がるのですか?」
「はい、人間、湿った空気を吸うと肋骨が落ちるのです」
※人間にとって一番負担がかかることが湿度なのです。
ジメジメした空気の中にいると肺を壊しやすくなります。
炭坑のように湿気が強い箇所で働く人に、
労咳(=結核)が多いのは常識。
本来なら、「汗」をかくことによって
その負担が軽減されるのですが、
湿気のため汗腺が閉じ汗が出ない。
そのため湿気が体の中に籠るのです。
そのため、咳が続いたり、腰がじくじく痛くなったり、
肘がほてるような感じがしたり、アトピーのようになったり、
出る症状は違えども、
原因は、肋骨が下がったためなのです。
ですので、近頃はせっせと
患者さんの肋骨を上げております。(苦笑)
ですから、何かしらの違和感をあなたが抱えていたら、
まずは、肋骨を挙上することを考えたらいいです。
体操なら、やはり引っ掛けのC体操がいいです。
※引っ掛けのC体操『人体力学』134ページ
朝晩やって肋骨をどんどん挙上していきましょう♪
きっと毎日毎日を楽に過ごせるようになります。
●コラム2『 先生、眠れないんです? 』
「先生、眠れないんです?」という方が、たまにお見えになる
。鈴木は、「そうですか、、、」と言って
その方の後頭部を拝見する。診る箇所は、だいたい小脳の位置。
※後頭部をさわって出っ張っている突起がある。
これを後頭隆起というが、これより上の箇所。
筋肉を診ているのではない。あくまで頭皮の状態。
解剖学的には頭皮に近い浅いところを脳髄液が流れている。
ここの奥には、生命の働きを司っている脳幹がある。
上から下に寄せてみて内に締まっているかどうか?
が、とても重要。適度に締まっていれば正常に働いている。
しかし、つまめるぐらいぶよぶよだったりしている時に
は脳幹の働きが悪い。
そういう方は、「オン」「オフ」の切り替えが
スムーズにいかないのです。
「オン」は起きている間。
「オフ」は寝ている間。
つまり、そのバランスが崩れていることを示す。
そのバランスを取っているには自律神経で。
交感神経、副交感神経の、アンバランスが
何らかの理由で起きているということ。
そうなると、朝、起きれず、
夜、眠れない。と、いうようになる。
そのような状態が長く続いていると
後頭部がつまめるほど弛緩してくるのです。
そんな方に限って操法中に
お腹をさわっていると操法布団の上で寝ているのです。。
(寝てるじゃないか、、、)鈴木の心の声。
「起きてください」「ん~ん、、、」
「今、寝てましたよ」「寝てないですよ」
このように、「眠り」の質が悪い方は寝ているのにも
かかわらず眠った気がしないのが特徴です。
ここで、整体的には、お腹と頭(脳)は非常に関係が
深いのです。ですからお腹を調整することで頭(脳)が
緩んでくるので「眠り」がやってくるのです。
つまり、眠れない人は頭(脳)がいつも疲れている方
今風で言えばストレスに常時さらされている方なのです。
そんな方が「何とか寝よう」と努力すると、
かえって眠れなくなるのです。
そちらに気持ちが集中してしまうから。
そんなことよりもまずはストレスの元が
わかっているならそちらを排除、
解消したほうがいいと思いますね。
●コラム3『 その症状「熱中症」かもしれませんよ? 』
4月中旬から出始めていた
右肩甲骨上部の湿疹が取れた。
毎朝、起きるたびに棒を使って掻いていたのだが、、、
今日はかゆくなかった。
(あぁ~水虫じゃなくて
熱中症が原因だったのだ)と、改めて思った次第。
そこで、痒くなり始めた4月中旬
を今、思い起こしてみる。
ちょうど暑くなり始めた時期。同時に湿気がこもった頃。
初めは、「水虫」かなと思ったのです。
鈴木はプールに定期的に行く。
その際、通路に置いてあるタオルを踏んだために
そこにあった「水虫」をもらったと思っていた。
足に感染した水虫の菌を知らず知らずのうちに
手でさわった。そして、知らずのうちに右肩甲骨上部を
さわっため、水虫に感染していたと考えていた。
その後、整体の講座に通うたびに井本先生から
「熱中症」というキーワードを毎回聞くにおよんで、、、
(もしかしたら、水虫じゃなくて熱中症か?)かなと。
そして、その日の晩から寝る時に、一晩中
、冷房を付けて過ごすことにしたのだ。
その5日後、気が付いたら、
「かゆみ」は無くなっていたのです。
(ん~ん、あのかゆみは熱中症が原因だったのか?)
ですから、あなたが4月中旬以降に
「なにか」トラブルが生じたらそれは
「熱中症」が原因かもしれません。
鈴木の経験を持って自信を持って断言できます。
ここで、おさらいします。
もし、あなたが4月中旬以降に、
皮膚のトラブル、咳、くしゃみが続く、
坐骨神経痛のように脚がしびれる、
腕がしびれる、めまい、立ちくらみ、頭痛、ふらつき
喘息、脚がだるい、お尻が痛むなどがあれば
まず、寝室を朝まで冷房で冷やして
布団をかぶって寝て下さい。
そして、最低5日間続けてみて下さい。
痛みや違和感が消失すればそれは「熱中症」が原因です。
●コラム4『 ニセのむち打ちには蒸しタオルがいい 』
「実は、家族の者がむち打ちになってしまったんです。
次の日から痛い、痛いと言っています。
楽になるいい対処方法はありますか?」
「病院には行かれたのですか?」
「はい、首にハーネスを巻いて帰ってきました」
「レントゲンは撮りましたか?」
「撮ったけど異常は見当たらなかったそうです」
「ところで、その家族の人はぶつけられた後、
親指と人差し指は痺れましたか?」
「痺れていないそうです」
※親指と人差し指が事故後、痺れていなければ
本物(=重症)のむち打ちではないのです。
「それでは、頭をだらっと下げた時に
出っ張る骨をくるむように蒸しタオル
で熱刺激をしてください」
※3日後、首の痛みは消失したそうです。
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