今日は、土曜日。
まずは、ゆっくりとクラシック音楽でも
楽しんでいただきたい。
まずは、パブロ・カザルスが
奏でる楽曲を1つ聞いてもらおう。
どうだろうか?
音源は古い。
ところどころミスタッチもある。
なのに、、、心に響く
なぜ、今、パブロ・カザルスなのか?
その理由を話す。
それは、ここひと月ほどで
以下の2冊の小説を読んだからなのだ。
『船に乗れ!』 :藤谷治
『蜜蜂と遠雷』:恩田陸
※いずれも本屋大賞ノミネート作品1位の本
『船に乗れ!』は、 2010年度のノミネート作品7位
『蜜蜂と遠雷』は、2018年度のノミネート作品1位
この2つの作品は、状況こそ違えども
クラシック音楽に関する小説。
その中で、しきりに2人の作者が言っているのが
・音楽は、技術じゃない
※当然、プロとして身に付ける
最低限の技術を獲得しているという前提です
その奏者が一番はじめに鳴らした音
プロがよく言う、「楽器を鳴らす」ことが
できるか?どうか?だ。
これこそが「音楽」なのだと。
これは、わかる。
文句なく賛同する。
また、聴衆は、オンリーワンの奏者の音を
聞きたいものなのだ。
誰かの受け売り、二番煎じの音は
聞きたくない。
何とも勝手な話だが、、、
人間とは、
そういう風なものなのだろう、と思う。
追伸
パブロ・カザルスに関するエピソードを1つ。
現在の、世界一のチェロ奏者は誰かと言うと、、、
誰もが、ヨー・ヨー・マというだろう。
その彼が、子どもの頃に
パブロ・カザルスの指導を受けたことがある。
その時、パブロ・カザルスは
ヨー・ヨー・マの演奏を聞いて
彼に向かって(彼の親御さんかもしれないが)
「うますぎる、、、
これは、よろしくない。
子どもらしく遊んだり、いたずらしたり
勉強したり、しなくてはいけない」
と、言ったそうだ。
鈴木は、ヨー・ヨ・マのCDも
3枚持っているけど、、、
(上手、ミスタッチがない)
でも、心に響かないのだ。(涙)
※ただ、日本の東大寺大仏殿で
演奏したのは「良かった」けれど
御仏の加護があったように思う。。。
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