昨日に続いて
「かぜ」と「肺炎」について
お話ししていきたいと思います。
先日、4/24(金)のブログで
軽症のうちに「かぜ」と「肺炎」を
見分ける3つのポイントを
書きました。
簡単に復習すると
【かぜの特徴】
1.過去に経験したことがある
2.複数の場所に同時に症状が出ている
3.症状が軽い
それに引き換え「肺炎」は
【肺炎の特徴】
1.経験したことがない
2.症状は一箇所にしか出ていない
3.症状が強い
と、言うことでした。
今日は、、、
「かぜ」と「肺炎」について
さらに理解を深めるために
人体について書いていきます。
まずは、人間の体というか
「生命」ってもの凄い働きを
しているんだよ、と言うお話し。
●人体の防御システムはすごい
生きているっていうことは
凄い偶然が重なっているってこと。
<人間の体は、24時間・365日、
常に外敵の脅威にさらされている。
ウイルス、細菌、気温、湿度、
日光、食物に含まれる毒性のある物質……
これらの“敵”を、
完全にゼロにすることは絶対にできない>
今回の場合
1、普通じゃない量のコロナウィルス
2、普通じゃない種類のコロナウィルス
に、世界が満ち溢れている
ってことが、問題なのですね。
だから、
1、普通じゃない量のコロナウィルス
2、普通じゃない種類のコロナウィルス
に近づかないことが大事になる。
つまり、「三密」
「密閉」「密室」「密接」を
避けることが重要だと言うことになる。
これを一歩勧めた政策が
今、政府がやっている
「外出禁止令」なのですね。
<世界はウイルスや細菌で
満ちあふれている。
必要以上に「除菌」を
気にする必要はない。
(中略)
大事なのは、
普通じゃない量(もしくは、種類)の
ウイルスや細菌に出会わないように
気を付けること。
そして、自分の体が
敵を排除するシステムが
きちんと働いていること>
ちょっと話しを戻す。
人体には、鼻毛、皮膚などの
高性能なバリア(≒防御壁)がある。
それでも、万が一
体内に入られた場合でも
人類がこの地球上に出現してから
幾度も組み替えられた
鉄壁強固な「免疫システム」が
ウィルスなどの侵入を拒んでいる。
もし、それが無かったら
人類は過去、滅んでいたに違いない。
つまり、「かぜ」に
罹患するということは
万分の一の奇跡が重なった
稀有の例と言ってよいのです。
<たとえば鼻毛だ。
空気中のホコリやチリ、
さらにそこに含まれる
ウイルスや細菌を
からめとって外に
押し出す働きをもつ。
(中略)
皮膚という皮が強烈な
防御力を発揮している。
お風呂に入っても
水が侵入しない時点で
とんでもなく高性能な
バリアであることがわかるだろう。
鼻毛、鼻水、胃酸……
身体を守る頼れる守備隊
ほかにも鼻水をはじめとする粘液。
鼻水でトラップされた外敵は、
鼻をかむことで、あるいはくしゃみで
吹き飛ばすことで、鼻水ごと体外に排出される。
あるいは鼻からのどの奥を
通って胃に流れ込んで、
胃酸で倒される。
これらの幾重にもとりまく防御壁を
突破したウイルスや細菌は、
体の中に入ると今度は
多くの免疫……すなわち体内を
守る守備隊によって攻撃を受ける。
つまり、体の周りに
存在する無数の敵は、
まずそう簡単には体内に侵入できないし、
もし侵入しても防御側の総攻撃に
よって倒されてしまうことが
ほとんどなのである。
あらゆる生命は、生き続けている限り、
この敵を打ち倒すシステムを
常時フル稼働させている。
その上で、なお防御を
すり抜ける敵=病原体が、
低確率で現れる。
数々の防御を運良く
かいくぐったウイルスが、
体内で勢力を
拡大しようとする。
これがかぜの正体だ>
追伸
長くなったので続きは
明日にします。
※参照元
市原 真
札幌厚生病院病理診断科
医長、医学博士
『どこからが病気なの?』
(ちくまプリマー新書)
PRESIDENT Online
3/27(金)
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