ちょっと長いが
次の逸話を読んでほしい。
そして、考えてみて欲しい。
その話とは、
ある学校で、プログラミングの
誤りからパソコンが
次のような間違いを起こした。
・秀才の子どもすべてを
「学習能力が低い」と評価
・成績が悪い子どもすべてを
「優秀」と評価
この間違ったデータが、
新学期に担当する
子どもの基礎資料として
担任の先生たちに配られた。
要するに、
本来成績が優秀な生徒を「ダメ」
アカン生徒を「デキル」
とした内部資料が
事前に渡された、ということ。
半年後、
何かのきっかけで
そのプログラミングの
間違いが発見された。
学校側は、事実を公表する前に、
試しに、子どもたちに
テストを実施してみた。
その結果は?
さて、あなたはどう予想しただろうか?
・秀才は、どこまでいっても秀才だよ。
だから、テストの結果も良かったさ。
・いやいや、もしかしたら
間違って秀才との評価を受けた、
もとは成績が悪い生徒が
良かったじゃないか
結果は、
後者だった。
・いやいや、もしかしたら
間違って秀才との評価を受けた、
もとは成績が悪い生徒が
良かったじゃないか
秀才とされていた子どもたちのIQが
著しく低下していたのである。
本来は優秀な生徒なんですよ。
どうしてこんな結果に
なったのだろう。
彼らは、基礎資料を
渡されてからの数カ月間、
担当の先生たちから
・学習能力が低く
・教えにくい
・非協力的な
生徒とみなされていた。
(事前に渡された
基礎資料の先入観から)
そのため、
・先生からも、「ダメな生徒」の
くくりで見られていたし
・生徒本人も、自分は「ダメ」との
自己評価をしていたのだ
その反対に、
もともと学習能力が低いと
されていた生徒のグループの
IQ指数は上がっていた。
・先生からは、
「賢くよくデキる子」との
評価を受けていて
(先生が)知らないうちに
子どもたちへ希望・楽観的・期待感を
にじませる空気を送っていた。
そのため、先生からの
希望・楽観的・期待感を
感じた生徒は無意識に
自分自身に対する評価を高くしていた。
つまり、自信を持っていたのだ。
その自分に対する”自信”が
やる気をみせてIQも
高くなったのだろう。
では、
こんな結果になったことを
当事者である先生側は
どう判断したのだろうか?
本来、成績が悪い子どもに
教え始めた。
でも、思ったように生徒が伸びない。
(おかしい、、、)
(こんなはずでは、、、)
(ほんとうにこの子らは優秀なのか?)
でも、
学校側から送られてくる評価は
「優秀」の扱いになっている。
と、言うことは
⇒もともとデキる子なんだから、・・・
きっとわたし(先生)の教え方が
悪いのだろう。
と。
ちょっと考えさせられますね。
あゆみ
評価って何だろう?
今日のところはこれまで
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