先日、長く通って下さっている
70代の女性の患者さんから
操法を始める前にこんなことを聞かれた。
「先生、左の胸のこのあたりがざわつくんです」と
指で差しながら訴える。
「(そこをさわりながら)ここですか?」
「はい、そうです。そこは何ですか?」
「ここは、心臓です」
「心臓?」
「●●さん、例えば、自転車に長い間
乗ったりして向かい風を浴びませんでしたか?」
「はい、思いっきり浴びました」
「では、それですね」
「実は、先日、電動自転車を買ったので
ちょっと遠出をしたのです」
「そうでしょうね。そこで冷たい北風の
向かい風が心臓の箇所に当たったのでしょう」
「、、、、、、」
「それと、●●さんの家の近所は
坂が少なく開けているからね
風もビュービュー吹くから余計ですよ」
と、言いながら、、、
向かい風を浴びて狂った胸骨の調整に入る。
予想通り、胸骨の左側が萎縮して
本来あるべきはずの関節の溝がない。
この裏に、心臓の左心房、左心室があるのです。
このように、、、
今のこの時期は、自転車に乗ったり
バイクに乗ったりすると、
冷たい北風の向かい風を
心臓に受けやすいので、要注意が必要です。
事前に、胸の下に一枚多めに
セーターを羽織ったりして防風してください。
なお、自分で調整するなら
人体力学体操なら、『胸骨体操』
蒸しタイルなら、直に胸骨を温めるといい。
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