長く通って下さっている
40代の女性の患者さんから
電話が入った。
留守番電話で聞く範囲では
<何にも変わったことを
していないのに、、、
右の親指の付け根が
腫れたらしい>
(何にもしていないのに
腫れたり痛くなったりすると
心配になるだろう)と、思った。
すぐに折り返し電話を返す。
すると、留守番電話どおりの内容。
まずは、安心した。
「では、右手で左の手首を挟んで、、、」
「先生、右手なんですが」
「まずは、問題ない側を
診ないとね、、、」
「・・・・・・」
「そして、今度は右手を
挟んでみて、、、」
「・・・・・・」
「どっちが挟みづらいですか?」
「右です」
「そうですか。
取りあえず、蒸しタオルで
痛い箇所を大きく包むように
温めてください」
「はい」
「翌日、電話下さい」
「わかりました」
すると、翌朝7時に
電話が入った。
8時に電話を掛け直した。
「それで、どうですか?
黒ずんでいますか」
「はい、黒ずんでいます」
「炎症を起こした後に
蒸しタオルをすると
うっ血がひどくなって黒くなります。
それは、体の正常な反応なので
問題ありません。
黒くなればなるほど
治りが速いから」
「・・・・・・」
「ところで、、、
何にもしていないのに
って、おっしゃっていたけど。
熱中症かもしれませんよ」
「熱中症ですか?」
「そう」
「・・・・・・
狭い部屋でマスクをして
5人でお弁当を詰めていました」
「暑かったですか?」
「みんな汗をかいていました」
「あの日は、特に暑かったからね」
「そうです」
追伸
このように、、、
熱中症の影響で
右の肺を落とし
右の手首が下がり
痛みになることは多いのです。
でも、人っていうのは
おかしなもので、、、
自分でも納得できる理由で
今、起こっている症状を理解すると
「あぁ~そうか」と無意識に
思った瞬間、忘れてしまうのです。
すると、痛みが消える。
厳密に言うと
「心配」が無くなるのです。
そして、次の心配ごとに
心は移るのです。
だから、この患者さんが
次回、お見えになった時に
何を言うのか、とても興味深いのです。
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