「先生、眠れないんです?」という方が
たまにお見えになる。
鈴木は、「そうですか、、、」と言って
その方の後頭部を拝見する。
診る箇所は、だいたい小脳の位置。
※後頭部をさわって出っ張っている突起がある。
これを後頭隆起というが、これより上の箇所。
筋肉を診ているのではない。
あくまで頭皮の状態。
解剖学的には頭皮に近い
浅いところを脳髄液が流れている。
ここの奥には、生命の働きを
司っている脳幹がある。
ここを上から下に寄せてみて
内に締まっているかどうか?
が、とても重要。
適度に締まっていれば
正常に働いている。
しかし、つまめるぐらい
ぶよぶよだったりしている時には
脳幹の働きが悪い。
すると、「オン」「オフ」の
切り替えがうまくいかない。
人にとって「オン」は起きている間。
「オフ」は寝ている間。
つまり、そのバランスが崩れている。
そのバランスは自律神経である
・交感神経
・副交感神経
の、アンバランスが
何らかの理由で起きている。
そうなると、
朝、起きれず、夜、眠れない。
と、いうようになる。
つまり、
眠りの質が悪い。
それが長く続いていると
後頭部がつまめるほど弛緩している。
そんな方に限って操法中に
お腹をさわっていると
気が付くと操法布団の上で寝ている。
(寝てるじゃないか、、、)
鈴木は、いじわるなので
寝ていると起こしてあげる。
※患者さんを仮にMさんにする
鈴木「Mさん、起きてください」
Mさん「ん~ん、、、」
鈴木「Mさん、今、寝てましたよ」
Mさん「寝てないですよ」
と、いう具合に
「眠り」の質が悪い方は
寝ているのにもかかわらず
眠った気がしないのが特徴です。
このMさんのように、、、
追伸
お腹と頭(脳)は
非常に関係が深いのです。
ですからお腹を調整することで
頭(脳)が緩んでくるので
「眠り」がやってくるのです。
つまり、眠れない人は
頭(脳)がいつも疲れている方
今風で言えば「ストレス」に
常時さらされている方なのです。
そんな方が「何とか寝よう」と努力すると
かえって眠れなくなるのです。
そちらに気持ちが集中してしまうから。
そんなことよりも
まずは「ストレス」の元がわかっているなら
そちらを排除、解消したほうがいいと思いますね。
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