今日は、整体の修業(9)
以下、「」は、、、
塩野米松さんの著書
『失われた手仕事の思想』から
引用しています。
「自分勝手に考えることをやめて
師匠のやり方をまね
そのまま写す以外に
早道や正道がないことに
早く気付いたものが
初めてスタートラインに着くことになる」
とは言っても、、、
師匠のやり方を、外から拝見して
ただ、まねるだけでは効果が薄いように思う。
なぜなら、、、
師匠とは、体つきが違うからだ。
井本先生と鈴木の身長は
わりかし近いように思うが、、、
「先生、身長はおいくつですか?」
とも聞けないし、、、(苦笑)
また、腕の長さ、指の長さ
腰の強さ、胸の厚さも違うからね。
そんな時は、師匠の手首だけを
見るというのもいいだろうと思う。
体の使い方は、最終的には
体の末端である手首の形に
集約されると思うからだ。
でも、それよりも、、、
師匠が、何度も言うことに
着目するほうが重要だ。
1つ例を上げてみる。
4年ほど前、
鈴木が、股関節の体操を
ある後輩に指導していた。
すると、、、
先生が見ているのが
視界に入った。
(、、、、、、)
「鈴木君、皆にわかるように
話しながら続けてみなさい」
「はいっ」(汗)
股関節を、ある箇所に持っていくと
「(力が)抜けた」と、おっしゃる。
「、、、、、、」
「もう一回、初めからやりなさい」
「はい」
すると、
「今、抜けた」
「、、、、、、」
「もう一回、初めからやりなさい」
「さっきよりはいい。
でも、途中で力が抜ける」
「、、、、、、」
「ん~ん、それでいい」
追伸
後になって考えてみると、、、
股関節を引っ張る手の位置を
ちょっと変えただけなのです。
つまり、この「ちょっと」の差が
上手か下手かを分けるのです。
参照:『失われた手仕事の思想』
著者:塩野米松さん
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