「●●さん、風呂に入ると
その指の感じは変わりますか?」
「指に力が入らない」と
言っているのに、、、
「指の感じは変わりますか?」
と、あえて聞く。
これって実際に言われてみると
かなり感覚的に違う。
違和感を感じるでしょう。
でも、この方には
今日は、この受け答えが
「ベスト」なのです。
ある心理学では、
ある人が言ったことを
「オウム返し」のように復唱することで
相手の無意識の共感を得る。
だから、それが良いというが、、、
それが「いいね!」と言う人も
確かにいる。
しかし、昨日は「いいね!」と言った人が
今日、同じことを言ったら、、、
「・・・・・・?」という時もある。
現実は、そんな単純にはできていない。
人は、置かれた環境で
「言うこと」が変わるのは当然なのです。
例えば、日ごろは温厚な人であっても
「お腹が空いていたり、、、」
「おしっこが出そうだったりすれば、、、」
温厚そうにしている「仮面」は
すぐにもはがれてしまう。
自分のことを考えれば「よくわかる」
自分が「そう」なのに
他人だけは違う、と言うのはおかしい。
でも、それができないのが人間の特性。
いつでも「いっしょ」なのは
ある意味、機械といっしょなのです。
つまり、
温厚な人柄が、何かのきっかけで
豹変(ひょうへん)しても、、、
何ら驚くことはない。
それが「自然」なのです。
ちょっと話しが飛びました。
元に戻します。
しかし、「頭」で考えるのが好きな人に
「指の感じは変わりますか?」
と、こんなことを言うと、、、
きっと、心の中で
こう考えているでしょう。
(何言ってんだよ。
私は、指に力が入らないと言っているのに。
何、聞いてんのよ)
だけど、感覚的に捉える人であれば
こう思うかもしれない。
(そう言われてみれば、違うかも?)って。
「鈴木さん、何を言いたいの?」
「つまり、こういうこと。
事実を言っても、それを受ける側の
考え方の特性を知らなければ、、、
わかりづらいか、、、
もっと、ぶっちゃけって言うと
相手が聞きたいことを言わないと
それが正論であっても
決して、その人のこころには
通じない、ということなのです」
追伸
指に力が入らないのは?
指を酷使しすぎて
その筋肉が疲れきってしまっている。
筋肉は、本来なら、伸びて、縮んでを
繰り返して本来の「働き」をするのですが、、、
この方の場合、指を酷使していることは
本人も自覚していることなのです。
しかし、その事実を認めたくない
「何か」があるのです。きっとね。。。
だから、
「指に力が入らない」と言っているのに
ちょっと方向をずらして
「●●さん、風呂に入ると
その指の感じは変わりますか?」
と、聞いたのです。
すると、道場に来た初めの頃の
あの勇ましい感じが、ちょっと消えました。
そして、
「そう言えば、お風呂に入ると
ちょっと感じは変わる感じがするわね」
と、鈴木に対する「受け答え」にも
やさしさが出てきました。
そうやって、相手の感じを
変えてからでないと、、、
鈴木が、その後にする
施術もまったく「効果」が無いものになるのです。
結論
患者さんとは、絶対にけんかしてはいけない。
ここでいうけんかとは、
表面上のものではなく
患者さんの感情に対するものなのは
言うまでもありません。
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