旧ソビエト連邦の心理学者
ブルーマ・ツァイガルニク博士が
「記憶」の性質を発見した時は
こんな実験が行われたそうです。
博士が行った実験は次のようなものです。
・パズルを解く、
・粘土細工でイヌを作る
・計算をする
・厚紙で箱を作る
など、
そんな様々な課題を、計1時間のあいだに
次々と20種類やってもらう。
その後、この中から無作為に選ばれた
・10種類の課題については最後までやり通してもらう
・残りの10個は未完成のまま中断してもらう
そして、どんな課題を行ったのかを、
その後に思い出してもらうのです。
ここまで、読んで、
鈴木は当然、、、
最後までやり通してもらった
10種類の課題の方が思い出す確率が高い、と思った。
与えられた課題を最後までやり通したし
それに接する時間も長かったから。
ところが、思い出す方は、、、
未完成のまま中断してもらった
10種類の課題の方が
最後までやり通してもらった
10種類の課題の方より
2倍も多かったのだとか。
つまり、、、
最後までやり遂げずに
中途で止めてしまった方が
鈴木の予想に反して
記憶に残りやすいのだ。
ブルーマ・ツァイガルニク博士によれば
「課題を遂行している最中は緊張感があるため、
課題から離れても、心のどこかで
気にかけているのに対し、
完了すると緊張感からも解放され、
記憶が褪あせてしまうのです」と。
追伸
何かを教える立場の方にも
この理論は適用可能だ。
特に、初めて習う人に教える時は
外してはいけないポイントだけを教えて
まずは実際にやってもらうことが重要なのだ。
その後、生徒さんの悩んでいるところだけを
修正、若干説明すると理解が進むということ。
参照:ナショナルジオグラフィック
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